スマホしか持っていない相手との電子契約
「うちの取引先、パソコン持っていないんですよ」「個人事業主の方で、スマホだけで仕事しているんです」——こうした声をよく聞きます。実は、電子契約はスマートフォンだけで完結できます。パソコンがなくても問題ありません。
本記事では、スマホしか持っていない相手と電子契約を締結する方法と、スムーズに進めるためのポイントを解説します。
スマホで電子契約はできるのか?
結論:問題なくできる
現在の電子契約サービスの多くは、スマートフォン対応しています。iPhoneでもAndroidでも、ブラウザで契約書を閲覧し、署名することができます。専用アプリが必要なサービスもありますが、ブラウザだけで完結するサービスも多いです。
署名者側はアカウント不要
電子契約サービスでは、署名を依頼する側はアカウントが必要ですが、署名する側はアカウント不要の場合がほとんどです。メールで届いたリンクを開いて、署名ボタンをタップするだけ。アプリのインストールも不要です。
スマホでの署名の流れ
ステップ1:メールを受信
署名者のスマートフォンに、署名依頼のメールが届きます。メールには、契約書を確認するためのリンクが記載されています。
ステップ2:リンクをタップ
メール内のリンクをタップすると、ブラウザが開き、契約書が表示されます。このとき、LINEやメールアプリ内のブラウザで開くと正常に動作しないことがあります。SafariやChromeなどの標準ブラウザで開くよう案内しましょう。
ステップ3:契約書を確認
契約書の内容を画面上で確認します。ピンチイン・ピンチアウトで拡大縮小でき、スワイプでページをめくれます。
ステップ4:署名する
内容を確認したら、署名ボタンをタップします。サービスによっては、氏名の入力や、指で署名を書く操作が求められることもあります。
ステップ5:完了
署名が完了すると、確認画面が表示され、完了メールが届きます。署名済みの契約書PDFは、メールからダウンロードできます。
スマホ署名をスムーズに進めるコツ
事前にスマホでの署名であることを伝える
「パソコンがなくても、スマホで署名できますよ」と事前に伝えておきましょう。「パソコンがないから無理かも」と思っている相手は、この一言で安心します。
標準ブラウザで開くよう案内する
LINEなどのアプリ内ブラウザで開くと、正常に動作しないことがあります。「メールアプリでリンクを開いたら、右上の『Safariで開く』または『ブラウザで開く』をタップしてください」と案内しましょう。
画面の向きを縦で使う
多くの電子契約サービスは、スマホの縦画面に最適化されています。横向きにすると見づらくなることがあるため、縦向きで操作するよう案内しましょう。
Wi-Fi環境を推奨する
契約書のPDFを読み込む際に、データ通信が発生します。通信状況が悪いと読み込みに時間がかかったり、エラーが発生することがあります。Wi-Fi環境での操作を推奨しましょう。
完了後のPDF保存方法を案内する
署名完了後、PDFをスマホに保存する方法を案内しましょう。iPhoneの場合は「ファイル」アプリ、Androidの場合は「ダウンロード」フォルダに保存されることが多いです。必要に応じて、PDFをメールで自分宛てに転送する方法も伝えましょう。
スマホ署名でよくあるトラブルと対処法
「リンクを開いても画面が真っ白」
アプリ内ブラウザで開いている可能性があります。リンクを長押しして「Safariで開く」または「ブラウザで開く」を選択してもらいましょう。それでも解決しない場合は、リンクをコピーして標準ブラウザに貼り付ける方法を案内します。
「署名ボタンが押せない」
契約書を最後までスクロールしないと署名ボタンが有効にならないサービスがあります。「一番下までスクロールしてから、署名ボタンをタップしてください」と案内しましょう。
「途中でエラーになった」
通信環境が不安定な可能性があります。Wi-Fi接続を確認し、ブラウザを閉じてから再度リンクを開いてもらいましょう。途中まで入力した内容が保存されていることもあります。
「PDFが保存できない」
スマホの設定によっては、ダウンロードがブロックされることがあります。ブラウザの設定でダウンロードを許可するか、PDFをメールで自分宛てに転送する方法を案内します。
スマホユーザーへの配慮
長すぎる契約書は避ける
スマホの小さな画面で長い契約書を読むのは大変です。可能であれば、契約書は簡潔にまとめましょう。10ページを超えるような契約書は、スマホでは読みにくいと感じる方もいます。
文字サイズに配慮
契約書のPDFを作成する際、文字サイズが小さすぎないか確認しましょう。拡大しないと読めないような小さな文字は、ストレスになります。
入力項目は最小限に
スマホでの文字入力は、パソコンより手間がかかります。署名者に入力してもらう項目は、氏名など最小限に抑えましょう。住所や電話番号など、事前に分かっている情報は、こちらで入力しておくと親切です。
スマホ時代の電子契約
スマホだけで働く人が増えている
フリーランスや個人事業主の中には、パソコンを持たずスマホだけで仕事をしている方が増えています。電子契約がスマホ対応していることは、こうした働き方の多様化に対応する上で重要です。
「いつでもどこでも」を実現
スマホで署名できるということは、相手がどこにいても契約を締結できるということです。出張先でも、カフェでも、自宅でも。契約締結のスピードが格段に上がります。
まとめ
スマホしか持っていない相手でも、電子契約は問題なく締結できます。事前に「スマホでできますよ」と伝え、操作方法を簡単に案内しておけば、スムーズに署名してもらえます。
スマホ対応は、もはや電子契約サービスの標準機能です。「パソコンがないから」と電子契約を諦める必要はありません。スマホを使った契約締結で、ビジネスのスピードを上げていきましょう。
