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電子契約で年間コストはどれだけ削減できるのか?具体的な試算例

作成: AI監修: 金井泰樹 2026年1月13日
電子契約で年間コストはどれだけ削減できるのか?具体的な試算例

電子契約で削減できるコストの内訳

電子契約を導入することで削減できるコストは、大きく分けて4つあります。

1. 収入印紙代

紙の契約書には、契約金額に応じた収入印紙の貼付が必要です。印紙税額は契約金額によって異なり、以下のように定められています。

契約金額 印紙税額
1万円未満 非課税
1万円以上 100万円以下 200円
100万円超 200万円以下 400円
200万円超 300万円以下 1,000円
300万円超 500万円以下 2,000円
500万円超 1,000万円以下 10,000円
1,000万円超 5,000万円以下 20,000円
5,000万円超 1億円以下 60,000円
1億円超 5億円以下 100,000円

※上記は「第1号文書(不動産売買契約書など)」「第2号文書(請負契約書など)」の印紙税額です。契約書の種類によって税額は異なります。

電子契約の場合、印紙税法上の「文書」に該当しないため、印紙税は課税されません。これは国税庁も認めている解釈であり、高額契約を扱う企業にとっては大きな削減効果となります。

2. 印刷・製本費

紙の契約書を作成する場合、以下の費用がかかります。

  • 用紙代:1枚あたり約1〜2円
  • 印刷代(トナー・インク):1枚あたり約3〜5円
  • 製本テープ・ホチキス等:1部あたり約10〜30円
  • 封筒代:1枚あたり約5〜20円

契約書1部あたりの印刷・製本費は、ページ数にもよりますが概ね50〜200円程度です。自社控えと相手方送付分を合わせると、1契約あたり100〜400円程度となります。

3. 郵送費

契約書の郵送には、配達記録が残る方法を使うのが一般的です。

  • 普通郵便(定形):84〜94円
  • 簡易書留:350円(+基本料金)
  • レターパックライト:370円
  • レターパックプラス:520円

往復(送付+返送)で考えると、1契約あたり700〜1,000円程度の郵送費がかかります。

4. 人件費(作業時間)

契約業務にかかる作業時間も見逃せないコストです。紙の契約書の場合、以下の作業が発生します。

  • 契約書の印刷・製本:10〜15分
  • 押印依頼・承認待ち:数時間〜数日
  • 封入・発送作業:5〜10分
  • 返送された契約書の確認・ファイリング:10〜15分

1契約あたり30分〜1時間程度の作業時間がかかるケースが多くあります。時給換算すると、1契約あたり500〜2,000円程度の人件費に相当します。

1契約あたりの削減効果

上記の内訳をもとに、1契約あたりの削減効果を試算してみましょう。

試算条件

  • 契約金額:500万円(印紙税額 10,000円)
  • 契約書ページ数:10ページ
  • 郵送方法:簡易書留(往復)
  • 作業時間:45分(時給2,000円換算)

試算結果

項目 削減額
収入印紙代 10,000円
印刷・製本費 150円
郵送費(往復) 800円
人件費 1,500円
合計 12,450円

1契約あたり約12,000円の削減効果があります。契約金額が大きければ印紙代の比重が高くなり、削減効果はさらに大きくなります。

企業規模別の年間削減効果シミュレーション

ケース1:小規模企業(月間契約件数 10件)

前提条件

  • 月間契約件数:10件
  • 平均契約金額:300万円(印紙税額 2,000円)
  • 年間契約件数:120件

年間削減効果

項目 年間削減額
収入印紙代 240,000円
印刷・製本費 18,000円
郵送費 96,000円
人件費 180,000円
合計 534,000円

月間10件程度の契約でも、年間50万円以上のコスト削減が見込めます。

ケース2:中規模企業(月間契約件数 50件)

前提条件

  • 月間契約件数:50件
  • 平均契約金額:500万円(印紙税額 10,000円)
  • 年間契約件数:600件

年間削減効果

項目 年間削減額
収入印紙代 6,000,000円
印刷・製本費 90,000円
郵送費 480,000円
人件費 900,000円
合計 7,470,000円

中規模企業であれば、年間700万円以上の削減効果があります。印紙代だけで600万円という金額は、利益に直結するインパクトです。

ケース3:建設業・不動産業(高額契約が多い場合)

前提条件

  • 月間契約件数:20件
  • 平均契約金額:3,000万円(印紙税額 20,000円)
  • 年間契約件数:240件

年間削減効果

項目 年間削減額
収入印紙代 4,800,000円
印刷・製本費 36,000円
郵送費 192,000円
人件費 360,000円
合計 5,388,000円

契約件数が少なくても、契約金額が大きい業種では印紙代の削減効果が顕著に現れます。

削減効果を最大化するポイント

高額契約から優先的に電子化する

印紙税額は契約金額に比例して高くなります。すべての契約を一度に電子化するのが難しい場合は、高額契約から優先的に電子化することで、削減効果を早期に得られます。

契約件数の多い取引先から導入を進める

特定の取引先と頻繁に契約を締結している場合、その取引先との契約を電子化するだけで大きな効果があります。取引先への説明も一度で済むため、導入の手間も抑えられます。

更新契約・定型契約をテンプレート化する

毎年更新する保守契約や、内容がほぼ同じ取引基本契約などは、テンプレート化して効率よく処理できます。作業時間の短縮により、人件費の削減効果がさらに高まります。

電子契約サービスの費用との比較

電子契約にはサービス利用料がかかります。費用対効果を正確に把握するためには、削減額からサービス利用料を差し引いて考える必要があります。

電子契約サービスの一般的な料金体系

  • 月額基本料金:無料〜数万円程度
  • 送信料(従量課金):1件あたり100〜300円程度
  • オプション機能:タイムスタンプ、API連携など

費用対効果の試算例

前提条件

  • 月間契約件数:30件
  • 電子契約サービス月額料金:10,000円
  • 送信料:200円/件

年間コスト比較

項目 金額
削減効果(年間) 3,500,000円
サービス利用料(年間) 192,000円
純削減効果 3,308,000円

サービス利用料を差し引いても、年間300万円以上の純削減効果が残ります。多くの場合、電子契約サービスの費用は削減効果の数%程度に収まります。

削減効果以外の価値

コスト削減は数字で見えやすいメリットですが、電子契約には数値化しにくい価値もあります。

契約締結スピードの向上:取引開始までのリードタイムが短縮され、ビジネス機会を逃しにくくなります。

業務負担の軽減:担当者が契約業務に費やす時間が減り、より付加価値の高い業務に集中できます。

契約管理の効率化:検索性の向上、更新期限管理、アクセス権限の設定など、管理業務全体が効率化されます。

働き方の柔軟性:場所を選ばず契約業務ができるようになり、リモートワークや多拠点展開に対応しやすくなります。

これらの価値は、直接的なコスト削減には現れませんが、企業の競争力強化につながる重要な要素です。

まとめ

電子契約の導入による年間コスト削減効果は、契約件数や契約金額によって異なりますが、多くの企業で数十万円〜数百万円規模の削減が見込めます。特に印紙税の削減効果は大きく、高額契約を扱う企業ほどインパクトは顕著です。

自社の削減効果を試算する際は、以下の情報を整理してみてください。

  • 年間の契約件数
  • 契約金額の分布(印紙税額の試算用)
  • 現在の郵送方法と費用
  • 契約業務にかかっている作業時間

これらをもとに試算すれば、電子契約導入の費用対効果を具体的に把握できます。削減効果が明確になれば、社内での導入承認も得やすくなるでしょう。

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作成

AI

監修

金井泰樹

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