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活用事例

契約書のテンプレート化で業務効率を劇的に改善する方法

作成: AI監修: 金井泰樹 2026年1月13日
契約書のテンプレート化で業務効率を劇的に改善する方法

なぜテンプレート化が重要なのか

テンプレート化のメリット

1. 契約書作成時間の大幅短縮

定型的な契約書であれば、テンプレートを使うことで作成時間を大幅に短縮できます。一から作成すると数時間かかる契約書も、テンプレートがあれば数分で完成します。

2. 品質の均一化

担当者によって契約書の品質にばらつきが出ることを防げます。法務部門が確認済みのテンプレートを使用することで、常に一定の品質を担保できます。

3. 法的リスクの軽減

過去に法務チェックを受けた条項をテンプレート化することで、不適切な条項が含まれるリスクを軽減できます。

4. 法務部門の負担軽減

現場がテンプレートを使用することで、法務部門への確認依頼が減り、法務部門はより重要な案件に集中できます。

5. 電子契約との相乗効果

テンプレートと電子契約を組み合わせることで、契約業務全体の効率が飛躍的に向上します。

テンプレート化による時間短縮の例

作業 テンプレートなし テンプレートあり 短縮時間
秘密保持契約書作成 60分 10分 50分
業務委託契約書作成 120分 20分 100分
売買基本契約書作成 180分 30分 150分
法務チェック依頼・対応 60分 不要(軽微な修正のみ) 60分

月に10件の契約書を作成する場合、年間で数百時間の削減効果が見込めます。

テンプレート化に適した契約書の選び方

テンプレート化の優先順位

すべての契約書を一度にテンプレート化する必要はありません。以下の基準で優先順位をつけましょう。

優先度:高

  • 締結件数が多い契約
  • 内容が定型的で、案件ごとの変更が少ない契約
  • 作成に時間がかかっている契約

優先度:中

  • 締結件数はそこそこだが、ミスが発生しやすい契約
  • 複数の担当者が作成する契約

優先度:低

  • 締結件数が少ない契約
  • 案件ごとに内容が大きく異なる契約
  • 相手方のフォーマットを使用することが多い契約

テンプレート化に適した契約類型

契約類型 テンプレート化適性 理由
秘密保持契約(NDA) 定型的、件数多い
業務委託基本契約 基本条項は共通
売買基本契約 基本条項は共通
賃貸借契約 物件情報以外は定型的
雇用契約 労働条件以外は定型的
個別契約・注文書 フォーマット統一で効率化
M&A関連契約 案件ごとに内容が異なる
共同研究開発契約 個別条件が多い

テンプレート作成の手順

手順1:既存の契約書を収集・分析する

まず、過去に締結した契約書を収集し、分析します。

収集のポイント

  • 同じ種類の契約書を複数集める
  • 法務チェック済みの契約書を優先
  • 問題なく運用できている契約書を選ぶ

分析のポイント

  • 共通している条項は何か
  • 案件ごとに変わる項目は何か
  • 過去にトラブルになった条項はないか
  • 法改正により修正が必要な条項はないか

手順2:テンプレートの構成を決める

分析結果をもとに、テンプレートの構成を決めます。

構成要素の分類

分類 説明
固定部分 常に同じ内容の条項 一般条項、準拠法、管轄
選択部分 複数の選択肢から選ぶ条項 契約期間(1年/2年/3年)
入力部分 案件ごとに入力する項目 契約金額、納期、当事者名
オプション部分 必要に応じて追加する条項 競業避止、損害賠償上限

手順3:テンプレートを作成する

構成に基づいてテンプレートを作成します。

作成のポイント

入力箇所を明確にする

入力が必要な箇所は、一目でわかるようにします。

例:
甲:【会社名を入力】
  【住所を入力】
  代表取締役 【氏名を入力】

選択肢を示す

選択が必要な箇所は、選択肢を明示します。

例:
第〇条(契約期間)
本契約の有効期間は、【1年間/2年間/3年間(いずれかを選択)】とする。

記入例を用意する

入力の仕方がわかるよう、記入例を別途用意します。

手順4:法務チェックを受ける

作成したテンプレートは、必ず法務部門(または顧問弁護士)のチェックを受けます。

チェックのポイント

  • 法的に問題のある条項がないか
  • 自社に不利な条項がないか
  • 最新の法改正に対応しているか
  • 曖昧な表現がないか

手順5:テンプレートを登録・共有する

チェック済みのテンプレートを、電子契約サービスや社内の共有フォルダに登録します。

電子契約サービスでのテンプレート活用

テンプレート機能の活用方法

多くの電子契約サービスには、テンプレート機能が備わっています。これを活用することで、さらなる効率化が可能です。

基本的な機能

機能 説明
テンプレート登録 契約書のひな形を登録しておく
入力フィールド設定 入力が必要な箇所を指定する
署名欄設定 署名が必要な位置を指定する
承認フロー設定 テンプレートごとに承認フローを設定する

テンプレート登録の手順(一般的な流れ)

ステップ1:契約書ファイルをアップロード

WordやPDFの契約書ファイルをアップロードします。

ステップ2:入力フィールドを設定

契約日、当事者名、契約金額など、入力が必要な箇所にフィールドを配置します。

フィールドの種類 用途
テキストフィールド 自由入力(会社名、住所など)
日付フィールド 日付入力(契約日、納期など)
数値フィールド 金額入力(契約金額など)
チェックボックス 選択肢(該当項目にチェック)
ドロップダウン 選択肢(複数から一つ選択)

ステップ3:署名欄を設定

各当事者が署名する位置を指定します。署名者の順序(自社が先か、相手方が先か)も設定します。

ステップ4:承認フローを設定

テンプレートごとに、社内の承認フローを設定します。

例:業務委託契約のフロー
担当者が作成 → 上長承認 → 法務確認 → 相手方に送信

ステップ5:テンプレートを保存

名前をつけて保存します。カテゴリ分けができる場合は、契約種類ごとに整理します。

テンプレートを使った契約書作成の流れ

テンプレートを登録しておけば、契約書作成は以下の流れで簡単に行えます。

  1. テンプレート一覧から使用するテンプレートを選択
  2. 入力フィールドに必要事項を入力(契約日、当事者名、金額など)
  3. 内容を確認
  4. 社内承認フローを実行
  5. 相手方に送信

テンプレートの種類と作成例

秘密保持契約(NDA)のテンプレート構成例

秘密保持契約は最もテンプレート化しやすい契約の一つです。

入力項目

  • 契約締結日
  • 開示者の情報(会社名、住所、代表者名)
  • 受領者の情報(会社名、住所、代表者名)
  • 秘密情報の目的(検討している取引の内容)
  • 契約期間

選択項目

  • 契約期間(1年/2年/3年)
  • 秘密保持期間(契約終了後1年/3年/5年)
  • 双方向か一方向か

固定条項

  • 秘密情報の定義
  • 秘密保持義務
  • 目的外使用の禁止
  • 複製の制限
  • 返還・廃棄義務
  • 損害賠償
  • 準拠法・管轄

業務委託契約のテンプレート構成例

入力項目

  • 契約締結日
  • 委託者の情報
  • 受託者の情報
  • 業務内容の概要
  • 委託料
  • 支払条件(支払日、支払方法)
  • 納期または業務期間

選択項目

  • 契約形態(請負/準委任)
  • 契約期間(期間指定/自動更新)
  • 成果物の著作権帰属(委託者/受託者/共有)
  • 再委託の可否

オプション条項

  • 検収条項(成果物がある場合)
  • 瑕疵担保責任/契約不適合責任
  • 競業避止義務
  • 損害賠償の上限

個別契約・注文書のテンプレート構成例

基本契約を締結済みの取引先との間で、個別の発注に使用します。

入力項目

  • 発注日
  • 発注番号
  • 発注先情報
  • 品名・サービス名
  • 数量
  • 単価
  • 合計金額
  • 納期
  • 納品場所

固定部分

  • 基本契約への準拠
  • 検収条件
  • 支払条件

テンプレート管理のベストプラクティス

バージョン管理を行う

テンプレートは定期的に見直し、更新します。バージョン管理を行い、どのバージョンで契約を締結したかを追跡できるようにしましょう。

バージョン管理の方法

方法 説明
ファイル名に記載 「NDA_v2.1_202401.docx」のように命名
文書内に記載 フッターにバージョン番号と日付を記載
管理台帳で管理 テンプレート管理台帳で履歴を記録

テンプレート管理台帳の項目例

項目 内容
テンプレート名 秘密保持契約(NDA)標準版
バージョン v2.1
作成日 2024年1月15日
最終更新日 2024年6月1日
更新内容 第5条(秘密保持期間)の選択肢追加
法務承認日 2024年6月5日
法務承認者 法務部 〇〇
保管場所 電子契約サービス内/社内サーバー
備考 海外取引先用は別テンプレートを使用

定期的な見直しを行う

テンプレートは作成して終わりではなく、定期的に見直しを行います。

見直しのタイミング

  • 年1回の定期見直し
  • 関連する法改正があった時
  • 契約でトラブルが発生した時
  • 取引条件に大きな変更があった時

見直しのポイント

  • 法改正への対応が必要か
  • 実際の運用で問題が発生していないか
  • 追加すべき条項はないか
  • 削除すべき条項はないか
  • 表現をわかりやすくできないか

利用権限を設定する

テンプレートの編集権限と利用権限を分けて管理します。

権限 対象者 できること
編集権限 法務部門、管理者 テンプレートの作成・修正・削除
利用権限 営業部門、現場担当者 テンプレートを使った契約書作成
閲覧権限 その他の関係者 テンプレートの閲覧のみ

テンプレートの使い分けルールを明確にする

複数のテンプレートがある場合、どの場面でどのテンプレートを使うかのルールを明確にします。

使い分けルールの例

条件 使用するテンプレート
国内取引先との一般的なNDA NDA_標準版
海外取引先とのNDA NDA_英文版
秘密情報の開示のみ行う場合 NDA_一方向版
契約金額100万円以下の業務委託 業務委託_簡易版
契約金額100万円超の業務委託 業務委託_標準版
システム開発の業務委託 業務委託_システム開発版

テンプレート活用の注意点

注意点1:テンプレートの過信は禁物

テンプレートはあくまでひな形です。案件の特性に応じて、条項の追加・修正が必要な場合があります。

テンプレートをそのまま使えないケース

  • 相手方から修正要求があった場合
  • 通常と異なる取引条件がある場合
  • 新しい種類の取引を行う場合
  • 相手方が海外企業の場合

このような場合は、法務部門に相談の上、適切な修正を行いましょう。

注意点2:相手方のテンプレートにも注意

相手方が用意したテンプレートで契約を締結する場合もあります。その場合は、自社に不利な条項がないか、慎重に確認する必要があります。

確認すべきポイント

  • 損害賠償の範囲・上限
  • 契約解除の条件
  • 知的財産権の帰属
  • 秘密保持義務の範囲と期間
  • 競業避止義務
  • 準拠法と管轄裁判所

注意点3:古いテンプレートの使用に注意

法改正や社内ルールの変更により、古いテンプレートが使えなくなることがあります。常に最新版を使用するよう、周知徹底しましょう。

対策

  • 古いテンプレートは削除またはアーカイブする
  • テンプレート更新時は全社に周知する
  • 電子契約サービス上で最新版のみを公開する

まとめ

契約書のテンプレート化は、電子契約の効果を最大化するための重要な取り組みです。

テンプレート化のポイント

  1. 優先順位をつける—締結件数が多く、定型的な契約から着手
  2. 構成を明確にする—固定部分、選択部分、入力部分、オプション部分を整理
  3. 法務チェックを受ける—テンプレートは必ず法務確認を経て使用
  4. 電子契約サービスに登録する—テンプレート機能を活用して効率化
  5. 継続的に管理する—バージョン管理、定期見直し、権限設定を実施

テンプレート化と電子契約を組み合わせることで、契約業務の効率は劇的に改善します。まずは使用頻度の高い契約書から、テンプレート化に取り組んでみてください。

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作成

AI

監修

金井泰樹

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